秋も深まり、朝夕の空気がひんやりしてくる11月。
子どもたちが園庭で拾ったどんぐりや落ち葉を手に「きれい!」と笑顔を見せてくれる季節です。
そんな季節にぴったりなのが、秋の自然をテーマにした折り紙製作。
今回は、保育園や幼稚園で手軽に取り入れられる「11月の簡単折り紙あそび」をテーマに、
ねらいや年齢別の工夫、飾り方のアイデアまで詳しく紹介します。
☆折り方も一部載せているので、製作で取り入れようと考えている先生方におすすめです!
11月に折り紙あそびを取り入れるねらいとは?

指先を使って集中力・巧緻性を育てる
折り紙は、1枚の紙を折るという単純な動作の中に、
「角を合わせる」「折り目をつける」「向きを変える」など、細やかな手指の動きが必要です。
特に3歳以上の子どもたちにとって、手先を使う活動は集中力を高める良いトレーニングになります。
紙がしっかり折れたときの「できた!」という喜びは、
達成感や自信にもつながります。
秋から冬への季節の変化を感じ取る活動に
11月は、紅葉・どんぐり・きのこ・りすなど、自然の色や形が豊かな時期。
折り紙で秋のモチーフを作ることで、子どもたちは季節の変化を“感じる力”を養います。
「赤い葉っぱはモミジ」「茶色はどんぐり」など、色彩感覚を育てるきっかけにもなります。
作品を通して「できた!」という達成感を味わう
完成した折り紙を飾ることで、自分の頑張りを実感できるのも魅力。
「これ、ぼくが作ったの!」「○○ちゃんのきのこかわいいね!」と、
友達との会話も自然と広がります。
折り紙は、自己表現とコミュニケーションを育てる製作あそびなのです。
11月にぴったり!簡単&かわいい折り紙モチーフ5選
① どんぐり(定番で人気!)

秋の折り紙といえば、やっぱり「どんぐり」。
茶色やベージュの折り紙を使って簡単に作れます。
顔を描いたり、帽子部分を違う色に変えたりとアレンジも自由自在。
1〜2回の折りで完成するため、2歳児クラスでも楽しめます。
☆ただ折って終わりじゃなくて、てんてんを描く所まで出来るので2工程楽しむ事が出来ますよ!
② きのこ(赤×白で季節感たっぷり)

丸いフォルムがかわいい「きのこ」は、11月の壁面飾りにもおすすめ。
赤・オレンジ・黄色などのカラフルな折り紙を使うと、秋らしい雰囲気に。
白いシールを貼って“てんてん模様”をつけると、子どもたちが夢中になります。
③ 紅葉(カラフルな自然モチーフ)

もみじ・いちょうなど、色とりどりの折り紙で自然を表現できるモチーフです。
折った後に画用紙に貼って「秋の森」や「葉っぱの道」にするなど、集団制作にも発展できます。
完成した葉を吊るして天井から飾ると、保育室全体が秋の装いに変わります。
☆少し折り方が複雑なので、少人数で教えてあげるのがおすすめです。一つひとつ丁寧に教えてあげてくださいね!
④ りす(動物あそびにも展開)

秋といえば木の実とりす!
少し複雑な折り方ですが、4〜5歳児には挑戦しがいのある製作です。
完成後は画用紙に貼って「木の枝を持つりす」などのシーンを描いても楽しいですよ。
⑤ みのむし(貼り絵と組み合わせても◎)

折り紙で体を折り、毛糸や色紙を貼って「みの」を作ると、質感が楽しい作品に。
保育士が折り方をサポートしながら、子どもが自分の“みのむしさん”をデザインする工程を楽しむのがポイントです。
※折り方が探したのですが、見つからずすみません。吊るして飾るのも可愛らしいですね!
年齢別に楽しめる折り紙あそびの工夫

0〜2歳児:まねっこあそびで楽しむ
まだ折るのが難しい年齢ですが、
保育士が「折る」動作を見せて「まねっこ」するだけでも十分楽しめます。
クシャクシャと紙を丸めたり、色の変化を見たりすることで指先の発達と感触あそびにもつながります。
☆ちぎって貼るだけでも素敵な作品になりますよ。また、ちぎる、丸めるなどは指先の発達にもつながるのでぜひ取り入れてほしいです。
3歳児:シンプルな形で“できた!”を実感
3歳児は折る力がつき始める時期。
どんぐりやきのこなど、2〜3回の折りで完成するシンプルな折り紙を選びましょう。
「角を合わせる」「折り線をしっかりつける」など、基本を丁寧に伝えることで自信がつきます。
4歳児:折り線を意識して丁寧に
少し複雑な形も楽しめる年齢。
「角をしっかり合わせる」「線をなぞる」など、手先の正確さや集中力を育てる声かけを意識します。
完成した作品を友達と見せ合いながら、比べることで観察力も養えます。
5歳児:創造的な作品づくりに挑戦
折り方を覚えたら、テーマを決めて自由に作品づくりをしてみましょう。
たとえば「秋の森」「りすとどんぐり」「落ち葉のじゅうたん」など、
複数のモチーフを組み合わせて、創造的な構成を楽しむ活動に発展します。
作品をもっとかわいく!飾り方とアレンジ例

壁面飾りにして季節のコーナーを演出
子どもたちの折り紙作品は、壁面に飾ると一気に季節感がアップ!
落ち葉やきのこ、りすなどをまとめて貼ると、保育室が秋の森のような雰囲気になります。
月の製作テーマとして「秋の自然」や「森の仲間」を掲げるのもおすすめです。
紙皿や画用紙を使った立体展示
折り紙を画用紙に貼るだけでなく、紙皿や立体台紙に貼ると特別感が出ます。
紙皿の縁を茶色に塗って、中央にきのこやどんぐりを飾ると「秋のリース風」作品に。
行事展示にも映えるアレンジです。
おたより・製作ボードにも活用
11月の園だよりやクラスボードの装飾にもおすすめ。
折り紙作品をスキャンして印刷すれば、子どもたちの個性がそのまま園だよりに。
保護者にも「園での製作活動が伝わりやすい」と好評です。
まとめ|11月の折り紙で季節を感じながら楽しく製作しよう
11月は、自然や色の変化が楽しい季節。
そんな時期に折り紙を取り入れることで、子どもたちは季節を感じながら手先の発達や集中力を養うことができます。
ポイントは「簡単・かわいい・短時間」で楽しめること。
保育士が折り方を見せたり、一緒に折ったりするだけで、子どもたちは目を輝かせて取り組みます。
どんぐりやきのこ、紅葉、りすなど、秋らしいモチーフを通して、
11月の製作をより充実したものにしていきましょう。
折り紙は“保育の小さなアート”。
子どもたちの「できた!」の笑顔があふれる季節になりますように。

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