1歳児の発表会ダンスとは?ねらいと楽しみ方

1歳児クラスの発表会といえば、「まだ小さいから難しいことはできない」と感じる保育士さんも多いかもしれません。
けれど、1歳児なりの表現や動きには、その年齢ならではの可愛らしさと成長の喜びがたくさん詰まっています。
1歳児がダンスを楽しめる理由
この時期の子どもたちは、音楽に自然と体を揺らしたり、手拍子をしたりと、リズムに反応する力が育ってきます。
「踊る」というよりも「体で感じる」段階ですが、だからこそ発表会ではリズム遊びの延長として楽しめる構成がぴったり。
保育士が笑顔でリードすることで、安心して動き出す姿が見られます。
☆子ども達が発表会の為じゃなく、日頃の保育から楽しんでいるダンスや曲だと自然と参加する事が出来ますよ!
発表会ダンスで育つ力(リズム感・模倣・自己表現)
ダンスは、1歳児にとって大切な発達をサポートする活動でもあります。
- 音に合わせて動くことでリズム感が育つ
- 保育士や友達の動きを見て真似ることで模倣力が伸びる
- 体を動かすことで「楽しい」「できた!」という自己表現の芽が育つ
これらはどれも、今後の遊びや生活につながる大事な力。ダンスは、遊びながら学べる最高の表現活動なのです。
保育士が意識したい「見せる」より「楽しむ」発表
1歳児の発表会は、「上手に踊ること」が目的ではありません。
泣いてしまったり、座り込んでしまったりしても、それもその子の成長の一場面。
保護者にとっては、その姿こそがかけがえのない思い出になります。
保育士は「できたこと」よりも「楽しめたこと」「参加できたこと」を大切にしましょう。
☆0歳児クラスから保育園で生活している子ども達は昨年からの成長を楽しみにする保護者も多いです。まだ、歩いていなかった子が音楽に合わせて踊っているだけでも感動するものですよ。
1歳児におすすめの発表会ダンス曲7選

1歳児の発表会で人気のあるダンス曲を7つご紹介します。
どれも保育現場で実際に盛り上がる曲ばかりです。
☆実際に私が保育園で働いていた時に演目で踊ったダンスも紹介しますね!
① からだ☆ダンダン(NHKおかあさんといっしょ)
定番中の定番!リズミカルでテンポもちょうど良く、1歳児でも自然と体を動かせます。
「手をパー」「ぐるぐる〜」などの動きがわかりやすく、保育士が前で一緒に踊ると安心感も。
衣装はカラーポリ袋で作った「からだダンダンカラー(赤・黄・青)」のスカートやリボンがおすすめです。
② ピカピカブ〜!(Eテレ人気曲)
「いないいないばあっ!」でおなじみの元気なダンスソング。
「ピカピカブ〜!」の掛け声に合わせてポーズを取るのが楽しく、会場も思わず笑顔に。
簡単なステップや腕の振りだけでも十分かわいく仕上がります。
衣装はキラキラのカチューシャやリストバンドをつけると雰囲気が出ます。
③ どうぶつ体操(動物のまねっこで盛り上がる)
「ぞうさん」「うさぎさん」「ペンギンさん」など、動物になりきって体を動かす曲。
1歳児は“まねっこ”が大好き!保育士が一緒にポーズを見せると、笑いながら動き出す姿も見られます。
衣装は動物の耳カチューシャやしっぽをつけると一気に発表会らしくなります。
☆曲調も分かりやすいし、1歳児の今だからこそ全力で動物になりきる姿が微笑ましく可愛いですよ!
④ わ〜お!(いないいないばあっ!)
「わ〜お!」のかけ声で大盛り上がり!Eテレで馴染みのある曲なので、家庭でも聞き覚えのある子が多いです。
抱っこして一緒に揺れるだけでも十分楽しめ、客席の保護者も自然と笑顔に。
衣装はパステルカラーのTシャツ+スカートやズボンでOK。カラフルな布を腰に巻くとステージ映えします。
☆私が保育園で働いていた時に実際に踊った曲の中の1つです。子ども達と日頃の保育から楽しんでいたので、大勢の大人の前でものびのびと踊ってくれたのを今でも覚えています。
⑤ パンダうさぎコアラ(シンプルで真似しやすい)
指を使ってパンダ・うさぎ・コアラを表現する、昔から愛される名曲。
動きが小さい分、1歳児でも落ち着いて参加しやすいのがポイントです。
発表会の締めの一曲や、ペアの保育士と一緒に行う演出にもおすすめ。
⑥ アンパンマン体操(全年齢で人気)
子どもたちにとって永遠のヒーロー、アンパンマン!
リズムがゆっくりめで、ポーズも覚えやすく、1歳児の発表会でも取り入れやすい曲です。
キャラクターのマントや名札風アクセサリーを身につければ、より特別感のあるステージに。
※キャラクターものは園によってはNGなところでもあるので、演目を決める前に必ず確認しておきましょうね!
⑦ ゆびにんじゃ(小さな動きで楽しめるリズム遊び)
指先を使って「にんじゃ」になりきるユニークな曲。
1歳児は指の動きが発達してくる時期なので、遊びながら指先トレーニングにもなります。
黒いはちまきやマント風ケープをつければ、かわいい“ちびにんじゃ”の完成です!
☆この曲も実際にやりました。曲調が渋いですが、シュールな感じも子ども達が全力で踊っているのを見るとくすっと笑えて可愛らしいですよ!
衣装アイデアと演出の工夫

発表会をより華やかにするのが衣装と演出。
難しい準備は不要ですが、少し工夫するだけで雰囲気がぐっと変わります。
100円ショップ素材でできる簡単衣装
カラーポリ袋やフェルト、不織布を使えば、手軽におそろい衣装が作れます。
動物テーマなら「耳カチューシャ+しっぽ」、体操曲なら「スカーフ+リストバンド」など、部分的なアイテムだけでも十分です。
☆1歳児はまだ衣装を着たりカチューシャや帽子を嫌がる子どももいるので、負担にならず簡単に身に着けられるものがおすすめです!
テーマカラーを決めて統一感を出す方法
衣装全体を統一するのが難しい場合は、色だけ統一 するのがおすすめ。
「赤チーム」「黄色チーム」と分けると見た目も華やかで、グループごとの登場にも活用できます。
登場・退場もかわいく演出するコツ
1歳児は友達同士で歩くことがまだ難しいため、保育士が手をつないでゆっくり登場するスタイルが◎。
「お名前呼び」や「いっしょに手を振る」など、動きそのものを演出にする と自然で温かい雰囲気になります。
当日までの練習と発表会の進め方

1歳児に合わせた練習スケジュール
発表会の練習は「毎日少しずつ」「短時間」が基本です。
同じ曲を繰り返し流しながら、自然に体が動くようになるのが理想。
保育士が笑顔で踊ることで、「ダンス=楽しい」と感じられます。
練習を嫌がるときの対応方法
無理に参加させる必要はありません。
見ているだけの時間があってもOK。少しずつ気持ちが前向きになって、自然と輪に入れるようになります。
「○○くんの手もピカピカしてたね!」など、肯定的な声かけを意識しましょう。
☆「子どもがやりたい!」と感じられるように声かけや心がけをしていきましょう。子どもが参加できた時にはその心情部分の成長を受け止め、たくさん褒めて自信に繋げられるようにしてあげてくださいね。
本番は「成功」よりも「笑顔」を大切に
1歳児にとって本番のステージは、いつもと違う雰囲気に緊張することも。
泣いてしまっても、保育士が隣で笑顔を見せていれば大丈夫。
「楽しい時間を一緒に過ごせた」ことが、何よりの成功です。
まとめ|1歳児の発表会は“できること”より“楽しい時間”を大切に
1歳児の発表会ダンスは、上手に踊ることが目的ではなく、
その子なりのペースで楽しむ姿をみんなで共有する時間 です。
- 親しみのある曲で楽しく体を動かす
- 無理のない衣装と演出で安心感を
- 保育士の笑顔と声かけで子どもたちを支える
小さな手足を一生懸命動かす姿は、保護者にとってかけがえのない宝物。
1歳児の「できた!」という気持ちを大切に、温かい発表会を作りましょう。

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