9月の保育で折り紙を取り入れるメリット

季節感を楽しみながら子どもの感性を育む
9月は、季節の移り変わりを子どもたちが感じやすい時期です。夏の暑さが落ち着き、空や風に秋らしさが漂い始めます。保育の中で折り紙を取り入れることで、子どもたちは自然や行事に触れながら季節感を楽しむことができます。たとえば、9月の定番行事である「お月見」や「敬老の日」をテーマにした折り紙は、子どもたちにとって分かりやすく、興味を持って取り組みやすい題材です。作品を通じて、季節の文化や習わしを自然に学べるのも大きな魅力です。
手先を使うことで集中力や創造力が伸びる
折り紙は指先を使う細かい作業が多く、子どもの集中力や想像力を育むのに最適です。単純な折りを繰り返すうちに「次はどうなるのかな?」と予想しながら進める力もつきます。また、出来上がった作品を見て「目や耳を描いてみよう」「背景に貼って飾ろう」と発展させることで、表現の幅が広がります。9月の折り紙制作は、簡単でありながらも子どもの成長をサポートする保育活動として大変効果的です。
行事やイベントとリンクさせやすい
9月はお月見や敬老の日など、子どもたちにとっても分かりやすい行事があります。折り紙制作をこれらの行事と組み合わせることで、活動に意味づけが加わります。たとえば、うさぎやお団子の折り紙を作って壁面に飾れば「お月見」の雰囲気を楽しめますし、敬老の日にはおじいちゃん・おばあちゃんに手作りの折り紙プレゼントを贈ることで「ありがとう」の気持ちを形にできます。このように保育現場で季節と折り紙を組み合わせることは、教育的にも情緒的にも豊かな効果があります。
お月見にぴったり!簡単な折り紙制作
うさぎの折り紙|かわいくて親しみやすい題材

引用:https://assets.st-note.com/img/1681025790003-ViiFw50MyQ.jpg
お月見といえば「月とうさぎ」。昔話や絵本でも登場するため、子どもたちにとって馴染み深いモチーフです。折り紙で作るうさぎはシンプルな工程で完成するものが多く、小さな子でも挑戦しやすいのが魅力。完成後に目や口を描けば表情豊かな作品に仕上がります。何匹か作って並べると、お月見の世界観が一気に広がります。
☆子ども達に人気のちいかわ風のうさぎにしてみても可愛いですよ!
お団子の折り紙|丸を組み合わせて季節感アップ

お月見といえば「お月見団子」も欠かせません。折り紙で作った丸を三段に重ねれば、シンプルながらもかわいらしいお団子飾りに。子どもたちが「これ何段にしようかな?」と考えながら貼り付けていく過程も楽しめます。立体的に仕上げたい場合は、丸を二枚貼り合わせて少し膨らませると、本物らしい質感に近づきます。
満月の折り紙アート|画用紙と組み合わせて壁面飾りに

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大きな黄色や金色の折り紙を使って満月を作り、黒や紺色の画用紙に貼ると、お月見らしい夜空の壁面が完成します。そこに子どもたちが折ったうさぎやお団子を合わせれば、保育室全体が「お月見ムード」に。作品を展示することで「みんなで作った達成感」を味わえるのも魅力です。
敬老の日におすすめの折り紙アイデア
折り紙で作るお花|感謝の気持ちをこめて

引用:https://www.voorbeginners.net/wp-content/uploads/2011/03/origami-tulp-249×300.jpg
敬老の日には「ありがとう」の気持ちを込めた折り紙プレゼントがおすすめです。特に花の折り紙は贈り物として喜ばれる題材。チューリップやカーネーションなど、簡単に折れるお花を作り、画用紙に貼ってカード風に仕上げると素敵です。
ハートや手紙の折り紙|プレゼントに添えて贈る

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折り紙のハートは比較的簡単に折ることができ、小さな子どもでも挑戦可能です。作ったハートに「ありがとう」と書いたり、似顔絵を描いたりして贈ると心のこもったプレゼントに。封筒型の折り紙を利用して「手紙」を作るのもおすすめ。中にメッセージを入れれば、世界にひとつだけの贈り物になります。
☆ハートは女の子に特に人気なので、この作り方はぜひ覚えておいてほしい!子ども達も作りたい!という気持ちが芽生えるはずです!
簡単なメダルづくり|首にかけられる制作活動

引用:https://tse2.mm.bing.net/th/id/OIP.8Ijxng7AUmtvTbnRDUP2swAAAA?r=0&rs=1&pid=ImgDetMain&o=7&rm=3
金色や銀色の折り紙を丸く切り取り、リボンを通せば「手作りメダル」の完成です。「いつもありがとうメダル」「元気いっぱいメダル」など名前をつけて贈ると、おじいちゃん・おばあちゃんにとって忘れられない思い出になります。子どもたちも作る過程で「誰に贈ろうかな」と考えることができ、心を育む活動にもつながります。
☆敬老の日、運動会、勤労感謝の日などプレゼントする機会がこれから増えるので、この作り方も覚えておくのがおすすめです。
秋の自然をテーマにした折り紙
きのこの折り紙|赤や茶色で秋らしく

引用:https://tse3.mm.bing.net/th/id/OIP.AtY2zQvO0_wfGXDv2yvmMgHaJb?r=0&rs=1&pid=ImgDetMain&o=7&rm=3
9月は秋の自然を感じ始める時期。きのこは簡単に折れる題材で、赤や茶色の折り紙を使うと季節感が高まります。顔を描いたり、模様をつけたりすればかわいいキャラクター風にもなります。壁面にたくさん並べれば「森の中のきのこ畑」のような雰囲気を楽しめます。
どんぐりの折り紙|保育室の壁面飾りにも活用

どんぐりは秋の象徴的なモチーフです。帽子部分と実の部分を色違いで折り、組み合わせて貼り合わせると本物らしく仕上がります。どんぐりに顔を描いてキャラクターにすれば、子どもたちも親しみを持ちやすいです。9月から10月にかけて長く飾れる題材としてもおすすめです。
紅葉の折り紙|色紙を使って季節感を演出

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赤や黄色の折り紙で作る紅葉は、保育室の装飾にぴったり。大小さまざまに折り分けて壁一面に貼ると、秋の風景が広がります。行事や誕生日会などの背景に使えば、写真映えも抜群。制作過程を通して「葉っぱの色が変わる不思議さ」に触れられるのも保育ならではの学びにつながります。
☆折り方が複雑にもなってくるので、年長クラスの子ども達におすすめです。
保育で折り紙を楽しむ工夫とポイント

年齢に合わせた難易度の工夫
折り紙は年齢に応じて難易度を調整することが大切です。2歳や3歳の子どもには「一回折るだけ」のシンプルな題材を、4歳以上には少し工程が増える折り紙に挑戦してみるなど、発達段階に合わせると無理なく楽しめます。
折った作品を展示して達成感を高める
子どもたちが作った折り紙は、ぜひ保育室に飾りましょう。自分の作品が飾られているのを見ることで達成感や自己肯定感が育まれます。テーマごとに壁面を作ることで、季節を感じられる環境づくりにもつながります。
他の素材(クレヨン・画用紙)と組み合わせて発展遊びに
折り紙だけでなく、クレヨンや画用紙を組み合わせることで作品の幅が広がります。折り紙で作ったうさぎに背景を描き足したり、紅葉の周りに動物を貼ったりすることで「一枚の絵」として完成度が高まります。こうした工夫は子どもたちの創造力を刺激し、より豊かな表現活動へとつながります。
まとめ
9月の行事と自然を楽しみながら折り紙を取り入れよう
9月はお月見や敬老の日、そして秋の自然など、折り紙の題材にぴったりな季節です。保育に取り入れることで、子どもたちは楽しみながら季節感を学び、指先の器用さや表現力を育むことができます。
簡単にできる制作で子どもたちの笑顔を引き出す
「簡単にできる折り紙」をテーマに活動を工夫することで、小さな子どもでも無理なく参加でき、完成したときの喜びを味わえます。季節の行事と組み合わせれば、思い出に残る保育の時間に。ぜひ9月の保育に折り紙を取り入れ、子どもたちの笑顔あふれる活動を楽しんでみてください。
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