保育園や幼稚園で大人気の「手作り楽器あそび」。
廃材を使って簡単に作れて、音や素材の違いを楽しめるだけでなく、表現活動・感性・創造性を育てる大切な遊びのひとつです。
私が主任保育士として現場にいた頃も、手作り楽器は 0歳~5歳児すべてのクラスで取り入れていた定番活動 のひとつ。
子どもたちが“自分の力で音を生み出す”体験は、音楽への興味を引き出し、表現への前向きな気持ちを育ててくれます。
この記事では、
- 手作り楽器のねらい
- 年齢別に楽しめる楽器のアイデア
- おすすめの作り方
- 活動の広げ方
- 安全面のポイント
を、元主任保育士の経験をもとに分かりやすく紹介します。
おうちでできる! kajiiのふしぎな手づくり楽器 [ kajii ]
目次
手作り楽器あそびは保育でなぜ人気?目的とねらい

① 音への興味・好奇心を育てる
子どもは、音の鳴るものが大好き。
「振ると鳴る」「叩くと音が変わる」などの発見は、子どもたちの好奇心を刺激します。
② 表現する楽しさを感じられる
自分で作った楽器を使って演奏すれば、達成感は格別。
リズム遊び、ダンス、歌あそびと組み合わせると、さらに表現の幅が広がります。
③ 創造性・工夫する力が育つ
材料選び、色塗り、シール貼りなど、制作を通して子どもの創造性が豊かになります。
④ 指先の発達にもつながる
ビーズを入れる、シールを貼る、紙を丸める…
細かい工程は指先の発達を促し、集中力も高めます。
⑤ 廃材を利用できる“SDGs保育”としても人気
ペットボトルや牛乳パックなど、身近な資源を活用できるため、環境教育にもつながります。
おうちでできる! kajiiのふしぎな手づくり楽器 [ kajii ]
年齢別|おすすめの手作り楽器アイデア
【0・1歳児】振る・叩くが楽しめる “シンプル楽器” が最適
● ペットボトルマラカス

- 小さめのペットボトルにビーズや小豆を入れるだけ
- 握りやすい太さがポイント
- 透明ボトルなら“見て楽しい”刺激にも◎
※誤飲がないよう、テープでしっかりフタを固定する
● ガムテープ太鼓

- 空き箱にガムテープをぴったり貼ると音が変わる
- 手で叩くだけで楽しめる
● 手作りタンバリン

- ペーパー皿に鈴をつける
- 握りやすく安全面の工夫がしやすい
【2・3歳児】“音の違い”を楽しめる楽器がおすすめ
● ビーズ入りカスタネット

- 牛乳パックを折って作る簡単カスタネット
- 指で挟んで叩く動きが楽しい
● 紙コップドラム

- 紙コップを重ねてテープで固定
- 上に風船やガムテープを貼ると音が変わる
● ストロー笛

- ストローの長さで音が変わる
- 切る作業は大人が担当、安全に配慮する
【4・5歳児】音の強弱・リズム表現が広がる年齢
● 手作りギロ(ギロスティック)

- 段ボールの凹凸を利用してこすって音を出す
- “音の出る仕組み”も理解しやすい
● 手作りウインドチャイム

- ストローやアルミ棒、鈴などを吊るす
- 風や揺れの変化で音が変わる面白さがある
● 手作り鉄琴(ペットボトル水琴)

- 水の量を変えて音階を作る
- ちょっと研究遊びの要素もあり年長児に人気
簡単!手作り楽器の作り方(定番3選)
① ペットボトルマラカス(全学年OK)

材料
- 小さめのペットボトル
- ビーズ・小豆・どんぐり・スパンコールなど
- ビニールテープ・透明テープ
作り方
- 材料を選び、ペットボトルに入れる
- フタをしっかり閉め、テープで固定
- 装飾(シール・ペン・リボンなど)をする
ポイント
- 小さい材料は誤飲注意
- フタは必ず大人がテープで補強する
② 紙皿タンバリン(1〜3歳児向け)

材料
- 紙皿2枚
- 鈴
- 穴あけパンチ
- モール or 毛糸
作り方
- 紙皿の端に穴をあけ、鈴をモールでつける
- 2枚の紙皿を合わせて装飾する
- 周りをホチキスまたはテープで固定
音のポイント
- 鈴の位置や数によって音が変わる
- 握りやすく持ちやすい
③ 牛乳パックカスタネット(3〜5歳児向け)

材料
- 牛乳パック
- ペットボトルキャップ2個
- テープ・のり
- 好きな飾り
作り方
- 牛乳パックを適度な大きさに切る
- キャップをテープでしっかり固定
- 折りたたむ形にしてカスタネット完成
- 絵を描いたり飾ったりする
保育ポイント
- キャップ部分は大人が担当すると安全
- 打ち方によって音が変化し、表現活動への興味が広がる
活動をもっと楽しく!手作り楽器の楽しみ方アイデア

① リズムあそびに発展させる
- 「ドン・ドン・パン!」など簡単なリズムから
- 行進曲に合わせて演奏
- お友達の音を“よく聞く力”が育つ
② ミニ演奏会・発表会を開く
- クラスごとに曲を決めて発表
- 子どもの自信につながる
- 保護者会で披露しても喜ばれる
③ 絵本とのコラボ活動
- 『くれよんのくろくん』の曲を使う
- 『さんびきのこぶた』に効果音をつける
- お話づくりと組み合わせるとさらに盛り上がる
④ 自由遊びコーナーに楽器を設置
- 「音の実験」「素材の音比べ」
- 子どもたちが好きなときに音遊びできる環境づくりに
安全に使うために注意すべきポイント

● 誤飲の危険がある素材は避ける
特に0〜2歳児は、小さなビーズや豆は慎重に。
● フタ・パーツは大人が確実に固定する
テープ補強必須。強く振っても外れないか確認。
● 角や金属パーツはテープで保護
モール・鈴などは肌に刺さらないように工夫する。
● 遊び方のルールを最初に伝える
- 振り回さない
- 友だちに向けない
などのルール共有は必須。
まとめ|手作り楽器は“音あそび+制作+表現”が同時に楽しめる万能保育!
手作り楽器は、
- 音の経験
- 感性
- 表現力
- ものづくりの楽しさ
をトータルで育ててくれる、保育に欠かせない活動です。
年齢に合わせて楽器の難易度を変えたり、リズム遊びや発表会と組み合わせたりすることで、どんなクラスでも楽しく取り入れられます。
ぜひ保育園や家庭でも、子どもたちと一緒に“世界にひとつだけの楽器”を作ってみてくださいね。
おうちでできる! kajiiのふしぎな手づくり楽器 [ kajii ]

コメント