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「1歳児でも楽しめる!6月製作アイデア集|梅雨の季節を感じる保育園製作」

6月は雨や紫陽花、てるてる坊主など、子どもたちの感性を刺激する自然の恵みがいっぱい。特に1歳児にとっては、初めての季節行事や製作活動にわくわくがいっぱい詰まっています。この記事では、「6月製作 1歳児」というキーワードをもとに、発達段階に合った題材選びや、保育者の関わり方、保護者とのつながりを深める工夫まで、現場で役立つ情報を丁寧にお届けします。

1歳児でも安心して楽しめる6月製作とは?

1歳児にとっての製作活動は、「上手に作ること」ではなく、「五感で楽しみながら関わること」が大切です。6月は、梅雨をテーマにしたカラフルなモチーフがたくさん登場する季節。雨やかたつむり、あじさい、てるてる坊主など、子どもたちの興味を引く素材を通して、自然への関心や季節感を育むチャンスです。ここでは、1歳児が安心して参加できる6月の製作について、題材選びや配慮点などを紹介していきます。

6月の季節感と1歳児に合わせた題材選び

6月といえば「雨」「傘」「かたつむり」「あじさい」「てるてる坊主」などが思い浮かびます。これらは視覚的にも楽しく、色彩のコントラストがはっきりしているため、1歳児の好奇心を刺激します。

題材選びのポイントは以下のとおりです:

  • 実物との結びつき:散歩中に見たかたつむりや雨の体験が製作にリンクすると、より楽しくなります。
  • カラフルで大きなモチーフ:まだ視覚が発達段階にあるため、はっきりした色味や大きな形がおすすめ。
  • シンプルな形:複雑な構造よりも、○や△といった単純な形で構成されたものが扱いやすいです。

1歳児製作のねらいと発達段階に合ったポイント

1歳児は「指先の発達」や「感触への好奇心」が旺盛な時期。製作活動を通して得られるねらいには以下のようなものがあります。

  • 素材に触れることで感覚を育てる
    折り紙、綿、スポンジなどさまざまな素材に触れることで、触覚や視覚の発達を促します。
  • 簡単な動作で「できた!」を実感
    ちぎる・貼る・描くなど、達成しやすい工程を取り入れることで、製作に対する意欲が高まります。
  • 保育者とのやりとりの中で育つ社会性
    「ぺったんしてみようか」「雨ってどんな色かな?」といった声かけを通じて、言葉のやりとりや関係性も深まります。

安全に取り組むための配慮と準備物チェック

1歳児の製作には、安全性への配慮が欠かせません。特に口に物を入れる時期でもあるため、準備物や環境整備は丁寧に行いましょう。

安全のためのチェックポイント:

  • 誤飲防止:小さすぎるパーツやビー玉などは使わない。のりも食用素材に近いもの(でんぷんのりなど)を使用。
  • 角やとがりのない素材選び:スティックのりなどを使う場合は、丸みを帯びたタイプに限定。
  • 目を離さない配置:一人ひとりの様子がしっかり見えるよう、机の配置や材料の管理を工夫する。

製作の時間は「できることを増やす」ことだけでなく、「安全に、楽しく、豊かな経験を重ねる」時間でもあります。適切な準備とあたたかい見守りで、1歳児にとって心地よい製作時間をつくっていきましょう。

梅雨をテーマにした人気の6月製作アイデア

6月といえば、雨やしっとりとした自然が印象的な季節。1歳児にとっても視覚・触覚・聴覚を通して「梅雨」を感じる製作は、楽しい体験となります。ここでは、保育士にも人気が高く、実際に取り入れやすい製作アイデアを3つご紹介します。

にじみ絵でつくる「雨の風景」:絵の具とコーヒーフィルターを使って

水性マーカーで自由に模様を描いたコーヒーフィルターに、スポイトや霧吹きで水をかけると、色がじわっとにじんで広がります。偶然できる模様や色の混ざり合いに、子どもたちは夢中になります。

製作のねらい:

  • 指先の発達や水への興味を引き出す
  • 色が広がる様子を観察することで、科学的な好奇心にもつながる
  • にじんだフィルターを雲や雨に見立て、台紙に貼ると季節感もアップ

てるてる坊主づくり:布と綿を使ったやさしい感触あそび

白い布やキッチンペーパーで作るてるてる坊主は、1歳児にとっても親しみやすく、完成後は部屋に飾る楽しさもあります。中に入れる綿やティッシュのふんわりした感触は、触覚の発達にも効果的です。

製作のポイント:

  • 丸めた綿を包んでゴムでとめるだけなので、簡単で安心
  • 顔の部分は保育者がサポートしながら、子どもが目や口のシールを貼るだけでも楽しめる
  • 保育室の窓辺や天井から吊るして飾ると、梅雨らしい演出にも

かたつむりの手形アート:手形をアレンジしてかわいい制作に

絵の具を使って手形をとり、その手形をかたつむりの「殻」に見立てる作品です。殻の上には目玉や触角をつけて、かわいらしい表情のかたつむりに仕上げます。

製作のねらい:

  • 自分の手形を見て「自分が表現の一部になる」体験ができる
  • 保護者にとっても成長の記録として嬉しい作品に
  • 色とりどりの手形を使うことで、壁面装飾としても華やか

製作をより豊かにする保育者の関わり方

1歳児の製作は、大人が「手伝ってあげる」ものではなく、「子どもの主体性や興味を引き出す」ための大切な活動です。保育者の関わり方ひとつで、子どもたちの意欲や創造性はぐんと広がります。この章では、製作をより深く、豊かな体験にするための関わり方を具体的に紹介します。

言葉かけと表情で「やってみたい」を引き出すコツ

1歳児は言葉での理解がまだ発達途中ですが、大人の表情や声のトーンにはとても敏感です。保育者の「わぁ!きれいだね」「やってみようか?」という声かけや、笑顔での反応が、子どもの「やってみたい!」を引き出す大きな原動力になります。

関わりのポイント:

  • 肯定的な言葉かけを意識する(例:「上手にできたね」より「やってみたね!」)
  • 表情豊かに共感し、驚きを共有することで安心感を育てる
  • 「見せて」「どうやって作ったの?」など、作品への関心を示す言葉も効果的

自由な発想を大切にする作品の見守り方

1歳児の製作は、型通りではないことが魅力です。大人から見て「正しくない」ように見えても、子どもにとってはその時の表現がすべてです。発想や表現を尊重する姿勢が、子どもの自信や創造力を育てます。

見守りの工夫:

  • 途中で手や服が汚れても、すぐに止めない(感触遊びも大切な学び)
  • 作業の過程を「できあがり」以上に大切にする
  • 他の子どもと比べず、その子なりの表現として受けとめる

完成した作品の飾り方と保護者への共有アイデア

製作活動は「作って終わり」ではなく、「飾って見てもらう」ことでもう一度喜びが生まれます。また、保護者にとっても、子どもの作品は成長の証。飾り方や伝え方を工夫することで、家庭とのつながりも深まります。

共有アイデア例:

  • クラスの入り口や壁面にテーマを持たせて飾る(例:「梅雨の空を見上げて」など)
  • 写真付きコメントカードを添える:「〇〇ちゃんが笑顔で取り組んでいました」など
  • SNSや園だよりで活動の様子を発信する(写真は保護者の同意のもとで)

6月の製作活動は、1歳児にとって季節を五感で感じる貴重な経験の場です。雨やあじさい、かたつむりといったモチーフは、自然と子どもたちの好奇心を引き出してくれます。そして、保育者のあたたかな関わりがあってこそ、製作はより豊かで意味のあるものになります。

製作は上手に作ることが目的ではなく、「やってみたい」「できた!」という気持ちを育てることが何より大切です。自由な表現を受け止め、完成した作品を大切に飾り、保護者とも喜びを共有していくことで、子どもの成長をみんなで見守る温かな時間になるでしょう。
6月という季節の力を借りて、1歳児にとっても保育者にとっても、心に残る製作の時間を楽しんでください。

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