お正月が近づくと、保育園では昔ながらの遊びをテーマにした活動が増えてきます。
「一年の始まりを楽しく迎える」「日本の伝統文化に親しむ」という意味からも、
お正月遊びは保育にとても相性のよい活動です。
しかし、年齢や発達に応じてどの遊びを選ぶか、どう進めたら安全に楽しめるかなど、
実際に計画を立てる際に迷う先生も多いのではないでしょうか。
この記事では、保育園で人気のお正月遊びを中心に、
年齢別の取り入れ方・ねらい・活動のコツを分かりやすく紹介します。
お正月遊びとは?保育で取り入れる意味と魅力

伝承遊びとしての価値
お正月遊びの多くは、昔から続く「伝承遊び」です。
こま回し・福笑い・かるた・すごろくなど、どれも世代を超えて受け継がれてきました。
保育の中でこれらを扱うことで、
- 日本の伝統文化に触れる
- 季節や行事を感じる
- 世代間で共通の話題が生まれやすい
など、文化的な学びにもつながります。
子どもの成長につながるポイント
お正月遊びは、単なるレクリエーションではありません。
実は、発達面にいい影響を与える遊びが多く含まれています。
例えば、
- こま回し:手先の巧緻性、集中力
- すごろく:順番・数字の理解、ルールの習得
- 福笑い:想像力、位置感覚、友だちとのやり取り
- かるた:言葉の理解、反応の速さ
- たこあげ:体幹、戸外運動
自然と「考える」「協力する」「挑戦する」場面が含まれており、
さまざまな領域にアプローチできるのが魅力です。
季節行事としての楽しさと文化理解
お正月という行事は、子どもたちにとって“新しい年のスタート”を感じられる機会です。
遊びを通して自然に季節行事を知ることができ、家庭との連携もしやすくなります。
保育園で人気のお正月遊びアイデア
① こま回し(手作りこま・市販こま)

こまは昔ながらの遊びですが、今も子どもたちに人気です。
手作りこまの例:
- 牛乳パックで作る四角いこま
- 厚紙+ペットボトルキャップのこま
- CDこま(回すと色が混ざって見える)
【ねらい】
- 手先の器用さ
- 色や形の変化への興味
- 挑戦する気持ち
倒れにくいコマを準備すると成功体験につながります。
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② たこあげ(園庭・公園で楽しむ)

戸外で思い切り走れるたこあげは、冬の遊びと相性抜群です。
簡単に作れるたこ:
- ビニール袋たこ
- 画用紙たこ
- 和紙を使った本格的なたこ
【ねらい】
- 体幹・走る動き
- 天候や風の感覚を知る
- 戸外活動への意欲
走るスペースの確保や、安全な動線を確保することがポイントです。
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③ すごろく(オリジナル制作も可)

すごろくは室内でじっくり遊べる人気の遊びです。
オリジナルすごろく作り例:
- クラスでマスを相談して作る
- 写真を貼る
- 季節の行事に合わせる(雪だるま、十二支など)
【ねらい】
- 順番を守る
- 友だちとの協力
- 数字・サイコロへの興味
ルール理解の練習にもなります。
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④ 福笑い(感覚遊びとしても人気)

目隠しをして顔のパーツを置く遊び。
思いがけない顔ができて、子どもたちは大笑いします。
【ねらい】
- 想像力
- 空間認識(位置の把握)
- 友だちと関わる楽しさ
年齢に応じてパーツの種類や大きさを変えると遊びやすくなります。
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⑤ 羽根つき・風船羽根つき

本来は屋外で行う羽根つきですが、保育園では安全面から風船羽根つきが人気です。
【ねらい】
- 体の動き
- 目と手の協応
- 勝ち負けの理解
バドミントンのような動きになるため、運動遊びとしても楽しめます。
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⑥ かるた遊び(年齢に合わせて難易度調整)

かるたは言葉の理解や集中力を育てるのに最適です。
ひらがなが読めない子には絵札かるたがおすすめ。
【ねらい】
- 言葉への興味
- 集中力
- 反応の速さ
クラスでかるた大会をすると季節感が出ます。
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年齢別のお正月遊びの取り入れ方

0~1歳:感触・音を楽しむ簡単なお正月遊び
この年齢はルールは理解できないため、感覚的に楽しめる活動がおすすめです。
活動例:
- 鈴入りの手作りこまを見る・触る
- 福笑いを見て楽しむ
- 和紙のちぎり遊び
安全面を最優先にし、無理に「遊ばせよう」とせず、雰囲気を味わう程度で十分です。
2歳児:ルールのある遊びの導入期
簡単な順番や模倣ができるようになる時期です。
活動例:
- 風船羽根つき
- 絵カードでできる簡単なかるた
- 大きなパーツの福笑い
【ねらい】
- 順番を待つ
- ルールのある遊びへの興味
- 模倣遊びの発展
3歳児:簡単な対戦形式が楽しめる
年齢が上がり、集中力やルール理解が育ちます。
活動例:
- 手作りこま
- 小集団でのすごろく
- たこあげの練習
【ねらい】
- 社会性の発達
- 友だちと遊ぶ楽しさ
- 勝ち負けの理解の始まり
4歳児:勝ち負けの理解が深まり、遊びに工夫が生まれる
試行錯誤しながら自分で工夫する面が出てくる年齢です。
活動例:
- こまの回し方を研究する
- 自分でルールをアレンジしたすごろく
- グループ対抗かるた大会
【ねらい】
- 思考力
- 自主性
- 協力・調整する力
5歳児:伝承遊びの文化や背景にも興味を持つ
年長児になると、お正月遊びの“文化的な意味”にも興味を示し始めます。
活動例:
- 十二支にちなんだ遊び
- 羽根つきの歴史を簡単に紹介
- 「どうしてお正月に遊ぶの?」を考える
【ねらい】
- 文化理解
- 友だちと競争しながらも思いやりを持つ
- 説明を聞いて活動する力
お正月遊びのねらい(保育目標)

手先の巧緻性を育てる
こま回し・すごろく・かるたなど、多くの遊びが指先を使います。
制作遊びと合わせて取り入れることで効果が大きくなります。
友だちとの関わりを楽しむ
順番を守ったり、勝ち負けを経験したり、協力し合ったり。
「社会性の育ち」を促す絶好の機会です。
負けても気持ちを切り替えられる力
ゲームには勝敗がつきもの。
悔しい気持ちをコントロールする経験は、成長に欠かせません。
季節・伝統文化への興味
遊びを通して自然と季節行事を理解できます。
家庭との会話にもつながりやすく、コミュニケーションも広がります。
創造力や発想力の育成
オリジナルすごろくや福笑いの制作など、表現活動へ発展しやすいのも魅力です。
保育園でのお正月遊びの進め方とポイント

安全面の配慮
- 狭い室内で走る遊びは避ける
- 羽根つきやたこあげの紐が絡まらないようにする
- 小さなパーツは誤飲対策を徹底
- 園庭では足元に注意し、スタッフ配置を決める
安全が確保されることで、子どもたちも安心して楽しめます。
準備物と環境づくり
- 各遊びのコーナーをつくる
- 子どもの手が届きやすい高さに材料を置く
- 完成品を飾るスペースを確保
環境デザインで遊びの入りやすさが大きく変わります。
ねらいに合った声かけ例
- 「どうやったらもっと速く回るかな?」
- 「順番を守って遊べてるね」
- 「負けて悔しい気持ちも大事だね」
遊びの中で自然と学びが深まる声かけを意識します。
写真撮影・制作展示でより楽しめる工夫
- 年賀状風の写真を撮る
- 子どもたちの作ったすごろくや福笑いを掲示
- 羽子板風の制作物を持ち帰り
保護者との共有にもつながり、園の行事としての価値が高まります。
まとめ|お正月遊びは保育にぴったりの伝承文化
お正月遊びは、ただ伝統的だから取り入れるのではなく、
発達・文化・社会性など多方面からの学びが自然に生まれる保育に最適な活動です。
- 年齢に応じて遊び方を工夫できる
- 室内外どちらでも楽しめる
- 冬の行事にぴったり
- グループ遊びや制作にも発展する
一年のはじまりに、お正月遊びを取り入れることで、
子どもたちの遊びがぐっと豊かになります。
ぜひ、クラスの雰囲気や年齢に合わせて、楽しめるお正月遊びを取り入れてみてください。

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