保育園の発表会で毎年人気の演目といえば、「手話ソング」。
手の動きや表情を使って気持ちを伝える手話は、子どもたちにとって特別な経験になります。
歌と動きを組み合わせることで、観ている保護者の心にも深く響くステージを作ることができます。
この記事では、保育園発表会におすすめの手話ソングと練習のコツを紹介します。
定番の「ありがとうの花」や「ビリーブ」、感動を呼ぶ「ともだちになるために」「せかいじゅうの子どもたちが」など、年齢別・テーマ別に選び方のヒントもお伝えします。
手話ソングが保育園の発表会にぴったりな理由

歌と手話で「伝える力」を育む
手話ソングは、歌詞を“動き”で表現するため、子どもたちの感情表現の幅を広げる活動になります。
声だけでなく、目線や指先、表情でも気持ちを伝えようとする姿は、観ている人に強く印象を残します。
さらに、「ありがとう」「ともだち」「笑顔」といった前向きな言葉を体で表現することで、言葉の意味を深く理解できるのもポイント。
幼児期の情操教育としても効果的で、保育のねらいとしてもぴったりです。
みんなで作り上げる一体感と達成感
手話ソングは、一人で歌うよりも「みんなで合わせて動く」ことが大切。
お互いを意識しながら動きをそろえる中で、協調性やチームワークが自然と育ちます。
発表会の舞台では、子どもたちがそろった手の動きを見せるたびに、保護者から大きな拍手が起こるはずです。
頑張った成果が形になることで、子どもたちは自信を持ち、成長を実感できます。
☆私が働いていた保育園の年中、年長児クラスで手話をしていた事があるのですが、練習過程から子ども達の成長を見ていたので、発表会当日は感動で涙が止まりませんでした。
保育園発表会で人気の手話ソングおすすめ4選

① ありがとうの花(NHK「おかあさんといっしょ」より)
明るく温かいメロディで大人気の「ありがとうの花」。
「ありがとう」の気持ちを自然に伝えられる歌詞は、発表会の締めくくりや卒園ソングとしても定番です。
おすすめポイント
- 年中・年長クラスに最適
- 手話が簡単で覚えやすい
- 「ありがとう」「咲いたよ」の動きが可愛らしく、観客に笑顔を届けます
演出の工夫
花のモチーフを使ってステージを飾ると、歌詞の世界観とリンクして一層感動的に。
最後に全員で花を掲げる演出もおすすめです。
☆この曲は発表会や卒園に向けてのお別れ会、卒園式にも歌って手話をしていました。サビの部分は子ども達もすぐ覚えていましたよ。
② ビリーブ(BELIEVE)
卒園や進級など、“未来へ向かう希望”をテーマにした「ビリーブ」。
伸びやかで優しいメロディは、聴くだけで胸が熱くなる曲です。
おすすめポイント
- 大人も知っている名曲で感動を呼びやすい
- 「信じてる」「光る未来へ」など前向きなメッセージが魅力
- 手話をつけると、歌詞の意味がより伝わりやすい
練習のヒント
テンポがゆるやかなので、表情の動きを丁寧に見せると印象的に仕上がります。
ピアノ伴奏や合唱形式にしても雰囲気が出ます。
☆個人的には一番感動してしまう曲。歌詞が難しく感じる事もあるかもですが、子ども達の成長にぴったりの一曲です。
③ ともだちになるために(新沢としひこ)
シンプルなメロディと優しい歌詞で、年少~年中クラスに人気の一曲。
「友だちの大切さ」を自然に伝えられる、手話ソングの入門としても最適です。
おすすめポイント
- 覚えやすく、子どもが自信を持って歌える
- 手話の動きが穏やかで全員そろえやすい
- クラスの絆を感じられるテーマ
演出の工夫
手話を通じて「つながる」「助け合う」といったシーンを表現すると、観客も温かい気持ちになります。
最後にみんなで手をつなぐ演出は、子どもたちの成長を象徴するシーンになります。
☆年中クラスの子どもでも覚えられる一曲なので、発表会やお別れ会に取り入れるのがおすすめです!
④ せかいじゅうの子どもたちが
多文化・平和をテーマにしたこの曲は、「世界中の子どもたちが笑顔でいられますように」という願いを込めた名曲。
年長クラスの発表や、全園児合同ステージにもおすすめです。
おすすめポイント
- 世界をテーマにして学びのある内容
- 明るく元気なリズムで子どもたちも楽しめる
- 「地球」「笑顔」など簡単な手話で表現可能
演出の工夫
地球や国旗をモチーフにした背景装飾をプラスすると、国際的な雰囲気に。
最後に全員が笑顔で「ありがとう」と手話で伝えるシーンは、発表会のクライマックスにぴったりです。
☆私が働いていた保育園では年少クラスの子どもが発表会で取り入れていました。子ども達にも覚えやすいようにするのがおすすめです!
発表会での手話ソング練習の進め方と工夫

段階的に教えると楽しく覚えられる
手話ソングの練習は、「歌う」「動く」を分けて進めるのがポイント。
- まずは歌詞を覚える(意味を理解する)
- 次に手話の動きをゆっくり練習する
- 慣れたら音楽に合わせて通してみる
1日5〜10分でも、コツコツ繰り返すことで自然と体に動きがなじみます。
発表会直前は、隊形の移動や表情の練習も入れると完成度がぐっと上がります。
子どもが理解しやすいように“意味”を伝える
ただ手を動かすだけでなく、「この動きは“ありがとう”の意味なんだよ」と説明してあげると、子どもたちはより意欲的に取り組みます。
動きの背景を知ることで、表情や気持ちの込め方も自然に変わります。
保育士が歌詞の意味を話しながら練習することで、歌詞×手話の一体感が生まれ、心に響く発表になります。
発表会を感動に導く演出アイデア

衣装や背景で世界観を作る
手話ソングはシンプルな動きだからこそ、衣装や背景でテーマを表現するのが効果的です。
たとえば:
- 「ありがとうの花」→ 花モチーフのカチューシャや胸飾り
- 「せかいじゅうの子どもたちが」→ 各国の国旗カラーを取り入れた衣装
- 「ともだちになるために」→ 全員おそろいのTシャツで一体感を演出
派手すぎない、ナチュラルで優しい色合いが発表会の雰囲気にぴったりです。
保護者が感動する“ラスト演出”
発表の最後に保護者へのメッセージを込める演出を加えると、より印象的になります。
たとえば、全員で「ありがとう」と手話で伝える、または代表の子どもが一言メッセージを言うなど。
歌と手話で気持ちを届ける瞬間は、保護者にとって忘れられないシーンになるでしょう。
まとめ|手話ソングで“心を伝える”発表会を
保育園の発表会に手話ソングを取り入れることで、子どもたちは「伝える力」や「協調性」を育むことができます。
特に、
- ありがとうの花:感謝の気持ちを伝える
- ビリーブ:未来を信じる希望の歌
- ともだちになるために:友情と優しさを育む
- せかいじゅうの子どもたちが:平和と笑顔を広げる
どの曲も、保護者の心に残る名曲です。
手話は言葉を超えて心を届ける手段。
子どもたちが一生懸命に手を動かし、歌声を響かせる姿は、きっと会場全体を温かい感動で包むでしょう。
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